【東海道新幹線】好採算の新幹線が収益源。グループで新事業展開。
20日の東京株式市場で、ユーグレナ株が一時前日比49円(8%)高い689円まで上昇した。前日、同社が製造する次世代バイオディーゼル燃料の実用性検証試験をJR東海と実施すると発表した。世界的な脱炭素の流れから、将来的な収益貢献を期待した買いが入った。
終値は同43円(7%)高の683円と高値水準を維持して引けた。売買代金は前日の2倍を超える水準に膨らんだ。
同社とJR東海の試験は1月下旬から始まる予定だ。エンジンの性能に与える影響を確認する。さらに在来線など実際の車両を用いた走行試験を実施することで、実用性も検証する方針だ。
同社の株価は軟調な推移が続き、直近高値の2021年11月と比べて足元では3割ほど安い水準で推移していた。楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストは「今回の試験で良好な結果がでれば同社のバイオ燃料部門への投資の加速なども考えられ、ビジネスとしての注目度が増す」とみる。
「脱炭素という中期的なテーマが掲げられるなか、同社のバイオ燃料への期待は高い」(auカブコム証券の河合達憲チーフストラテジスト)との声は市場に多い。底入れを機に、当面は堅調な値動きを予想する声が出ている。