【業界2番手】預り資産重視。手数料ビジネスからの脱却急ぐ。
大和証券グループ本社は18日、2024年3月期に投資信託などの預かり資産残高に応じて得る収益を22年3月期と比べ2割増の920億円に引き上げる目標を明らかにした。顧客のまとまった資産を運用するファンドラップを伸ばす。個人部門の収益のうち半分を残高ベースで稼ぎ、株式や投信の売買手数料の依存度を下げる。
18日に開いた投資家説明会で中田誠司社長が明らかにした。ファンドラップは5月からゆうちょ銀行で販売するなど外部との提携を増やしており、成長が続くとみる。「ラップでトップシェアになる」として経営資源を振り分けていく考えを示した。24年3月期までに預かり資産残高で稼ぐ収益で個人部門の固定費をすべてまかなう方針も示した。