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なぜあの会社は儲かるか ビジネスモデルを知って投資

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株式投資
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2023/1/20 11:00
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個別株投資の腕を上げたいなら、ただ株価の動きを見たり、直近1年分の決算数字や投資指標をチェックしたりするだけでは不十分だ。ユニークなビジネスモデルで成長を続ける企業を例に、企業の長期的な成長性を見極める目を養おう。

株価は長期的な企業価値を反映するもの。日本経済全体が縮小する中で伸びる企業を探すには、「ビジネスモデル」の分析眼が必要だ。

収益の源泉は何か、市場環境はどうか、競合他社との違いは――。決算説明資料や公式サイトなどをしっかりと深読みしていけば、その企業の「儲ける仕組み」が見えてくる。ビジネスモデルを理解すれば、好業績企業がなぜ好調なのか、その好調は長続きするものなのかを、根拠を持って予測できるようになるのだ。

日経マネー23年3月号では、ビジネスモデルを分析する目を養うために、業績が好調で、儲かる仕組みがやや特殊な8社に焦点を当てた。

■なぜ入居率99.9%を続けられるのか

例えば、運営する賃貸住宅が長期にわたり、入居率約99.9%という驚きの数字を出し続けている企業がジェイ・エス・ビー。物件数が少ないわけではなく、毎年新たな物件を増やし続けているのに、それでも常時満室に近い状態なのだ。「物件が運営当初から満室になるのは、当社としては当たり前のこと」と同社取締役の林健児氏は自信たっぷりにコメントする。

実は、同社の賃貸住宅の特色は「学生専用」であることで、それが常時満室の理由でもある。一見すると、「子供が減っているのに、ターゲットを学生に絞ることが好調の理由?」と、むしろ疑問に感じるかもしれない。しかし、そこには納得できる理由がある。

「ユニライフ」のブランド名で展開する、ジェイ・エス・ビーの学生専用マンションの一室(写真提供:ジェイ・エス・ビー)

「ユニライフ」のブランド名で展開する、ジェイ・エス・ビーの学生専用マンションの一室(写真提供:ジェイ・エス・ビー)

学生専用であることの意外なメリットの一つが、「学生はほぼ、退去する時期が読める」という点だ。「推薦入試やAO入試などで進学先の決定が早い学生もいるが、当社はそうした学生向けに秋の時点で営業を始められる。学生専用でなければ4月に部屋が空くかどうかは分からず、その時期は完全にブルーオーシャン市場」(林氏)

■コロナ禍で企業向け研修ビジネスが伸びた理由

また例えば、従業員向けの研修を請け負う事業で急成長中の会社がインソースだ。研修が激減したはずのコロナ禍でむしろ成長が加速し、老舗大手を短期間で抜いて業界2位に浮上する見込みだ。取材してみると、従来の研修業界が抱えていた構造問題を、同社が新しいアプローチで解決していることが分かる。それは「講師と教材作成の完全分業」だ。「当社の特長は、研修業を『コンテンツビジネス』に変えたことです」(舟橋孝之社長)

「従来の研修業は、実質的に『講師派遣業』。やりたい研修に合わせて専門の講師を探す形式です」。教材は講師が自作するため、教材づくりに時間を取られ、登壇回数は限られる。優れた教材があっても、別の講師が使うことはできない。

対するインソースは教材を作成するチームと講師が完全に分業制で、得意な仕事に専念できる。話の上手な人気講師は年200回でも登壇でき、ニーズの高い研修は同じ教材で多数の講師が稼働可能。結果として講師の人件費高騰は抑えられ、売り上げも最大化できる。専門チーム方式は教材の質も上がり、それがコロナ禍にむしろ急成長できた理由にもなっている。

インソースが研修で使用する教材の例

インソースが研修で使用する教材の例

多くの企業のビジネスモデルを理解すれば、あなたの視野は確実に広がり、「投資力」が上がっているはずだ。日経マネー23年3月号では上記の2社の詳細に加えて、ユニークなビジネスモデルを持つ8社を分析している。他の顔ぶれはKeePer技研BuySell TechnologiesNexToneメドピアSHIFTRecovery Internationalだ。

(臼田正彦)

[日経マネー2023年3月号の記事を再構成]

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著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP(2023/1/20)
価格 : 800円(税込み)
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