【ネットで飲食物の出前受け付け】「出前館」運営。ネットスーパーも。
17日の東京株式市場で、出前館株が急反落した。午後に一時制限値幅の下限(ストップ安水準)である前週末比100円(15%)安の555円をつけた。14日の取引終了後に、2023年8月期の連結営業損益が200億円程度の赤字になりそうだと発表した。赤字は5期連続となる見込みで、失望売りが膨らんだ。
終値は96円(15%)安の559円。東証スタンダード市場の値下がり率ランキングで2位だった。
出前館は14日、23年8月期の連結営業損益が190億~210億円の赤字になりそうだと発表した。22年8月期は364億円の赤字だった。商品代金や配達料などからなる流通取引総額は2201億円と、期初予想の3300億円を大きく下回った。アクティブユーザー数も873万人で、同1200万人に届かなかった。
新型コロナウイルス下の行動制限が緩和されつつあり、巣ごもり消費に沸いたフードデリバリー事業の成長が鈍化しているという。同社は19年8月期から営業赤字が続いており、25年8月期の黒字化を目指すという。
松井証券の窪田朋一郎氏は「これまで信用取引の売り方の買い戻しを狙って買い上げる層がいたが、今回の決算発表を受けて撤退している」と指摘する。
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