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21年こそ10倍株を仕込む スゴ腕に学ぶ3つの投資戦略
大化け株に共通する特色 チャートと図に現れるパターンを習得

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2021/1/1 2:00 (2021/1/1 16:59更新)
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コロナショック後の相場回復を受けて、株式投資を始める人が増加。東京都内の書店では投資の指南書が人気を集めている

コロナショック後の相場回復を受けて、株式投資を始める人が増加。東京都内の書店では投資の指南書が人気を集めている

株式投資で億単位の資産を築いた個人投資家には、株価が10倍以上に上昇する大化け株を幾つかものにして、資産を大きく増やした人が多い。新年相場に臨むに当たって、「自分もそうした銘柄をつかみたい」と改めて思う人も少なくないはずだ。実現に向け、正月休みの間に作戦を練ってみるのも一興だろう。そこで実際に10倍株を手にしているスゴ腕の個人投資家たちに、2021年に大化け狙いで実践しようとしている3つの戦略を聞いた。

価格が10倍以上に上昇する大化け株を米ウォール街では「テンバガー(Ten Bagger)」と呼ぶ。これをゲットした経験を持つ名うての個人投資家たちに取材すると、大化けする銘柄やその売買には多くの共通点があることに気付く。それをまとめたのが下の表と図だ。

テンバガーハンターたちが狙いを定めるのは、下に図示したトンカツ専門店チェーンのアークランドサービスホールディングスのように業績が長期にわたってじわじわと拡大し、それに比例する形で価格が上昇していく銘柄だ。「そうした銘柄は安心してじっくりと持てる」と彼らは口をそろえる。

テンバガーを狙える銘柄の業績グラフと株価チャートには独特のパターンが現れる

テンバガーを狙える銘柄の業績グラフと株価チャートには独特のパターンが現れる

折しも足元の相場は、コロナショック後の急回復で割高感が漂っている。そうした中、次のテンバガー候補を見つけ出すにはどんな手があるのか。以下、3つの戦略を見ていこう。

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戦略1 上場したてで割高でない銘柄を探す

第1の戦略は、上場したばかりで割高になっていない銘柄を狙う方法だ。50代の会社員投資家、奥山月仁さん(ハンドルネーム)は「割安な銘柄がなかなか見つからない時には、上場して3年以内の銘柄に絞って探す」と話す。

奥山さんは、米国の伝説のファンドマネジャー、ピーター・リンチが著書で個人投資家向けに解説した投資法を研究し、日本株に応用して売買を実践。前出のアークランドサービスホールディングスを買値の20倍で売却するなど、複数の大化け株をものにして億単位の資産を築いた。自身の投資法を解説するブログが個人投資家の間で人気を博している。

奥山さんが上場3年以内の銘柄から大化けしそうな有望株を探す際に着目するのが、ある特定の軌道を描く株価チャートだ。「上場した後も業績を伸ばし続け、テンバガー(10倍高)を達成した銘柄の株価チャートは、判を押したように似た形状を描く」と指摘する。

まず上場してしばらくは株価が下がり続ける。IPO(新規株式公開)で注目して買った短期投資家などの売却が続くからだ。銘柄によっては下落期間が2年に及ぶものもあるという。上場3年以内を目安にするのはそのためだ。

だが、短期投資家たちが売り切ると下げ止まって反転し、上がり始める。そして公開直後に付けた初値を超え、さらに大きく上昇する。その結果、株価チャートの軌道はアルファベットの「J」を右側に傾けたような形になる。この形状を奥山さんは「Jカーブ上昇」と名付けた。

「人気株ではなく、不人気で株価がさえない銘柄を狙うのがポイントだ」と奥山さんは指摘する。さらに21年には、①「デジタル」「脱炭素」「自然体験」「セキュリティー」といった長期にわたって成長することが見込まれるジャンルに深く関わっている②コロナ禍で一時的に業績が悪化していて、反動が期待できる③需要が安定していて事業が堅調――の3つの要素を加味して、銘柄を探していく考えだ。

20年に上場した銘柄では、「DX(デジタルトランスフォーメーション)を追い風にして成長している」として、独立系システムインテグレーターのコンピューターマネージメントに注目する。

テンバガーハンターには、Jカーブ上昇を描くような銘柄に絞った投資を実践する人もいる。人気ブロガーの会社員投資家、弐億貯男さん(ハンドルネーム、40代)はその一人だ。

上場後に注目されなくなり、予想PER(株価収益率)が10倍台前半にとどまっている割安な銘柄に購入の対象を限定。その中から、一定の収入が定期的に入るストック型のビジネスを手掛けている会社の株を買う。そして、業績の拡大が止まらない間は持ち続ける。この投資法によって複数の銘柄で大きな利益を上げ、介護付き有料老人ホームを展開するチャーム・ケア・コーポレーションではテンバガーも達成。19年に念願の運用資産2億円超えを果たした。

弐億さんは、コロナショック後の相場で人気化したDXや巣ごもり消費の関連銘柄は外して有望株を探していく方針だ。20年に上場した銘柄では、介護付き有料老人ホームの運営を主に手掛けるリビングプラットフォームを購入した。

さらに価格が下がったら買う候補として、個人経営の居酒屋などの中小飲食店向けの業務用食材を、カタログやウェブで通信販売するミクリード、末期がん患者と難病患者を対象とした在宅ホスピス事業を手掛ける日本ホスピスホールディングス、葬儀の施行および葬儀の付帯業務を提供するきずなホールディングスの3銘柄をウオッチしている。

戦略2 成長が一時停止した銘柄を仕込む

第2の戦略は、コロナ禍が向かい風になって業績が悪化し、価格も低迷している銘柄の物色だ。この戦略を実践しようとしているのが、兼業投資家の竹内弘樹さん。奥山さんと同様に割安な成長株を長期保有する投資で億単位の資産をつくった。

投資情報を提供する複数のサイトを運営する起業家でもある40代のこのベテラン投資家は、「新型コロナウイルスの感染が拡大する前には増収増益を続けていた成長企業の株も少なくない。コロナ禍が収束すれば、元の成長軌道に戻って大きく反発するものがあるはずだ」と期待を寄せる。

一方で、割高になったウイズコロナ銘柄や、逆風が吹いて業績が悪化しているにもかかわらず割高になっている銘柄は今後急落する恐れがあると危惧する。

コロナ禍の収束で成長株に戻ることを見込んで、中央自動車工業手間いらずIBJの3銘柄を20年のコロナショック後に仕込んだ。中央自動車工業は自動車部品・用品を扱う専門商社。自動車用のコーティング剤など自社開発品も販売している。

手間いらずは、複数の宿泊予約サイトの予約を一元管理するシステムを宿泊施設に販売する。人の移動が再び活発になれば、業績が大きく回復して伸びると有望視する。結婚関連のビジネスを手掛けるIBJも、コロナ禍が収束して結婚式を挙げる人が増えれば、再成長すると期待する。

戦略3 景気敏感株で大きな反発を狙う

最後の3番目の戦略は、コロナ禍の収束を見据え、成長株ではなく、景気に連動して値が動く景気敏感株に目を向けるというもの。この戦略を採用したのが、前出の奥山さんだ。

コロナ禍の収束で業績が大きく回復するのは、その逆風で成長が一時的に止まった銘柄だけではない。景気の動向に大きく左右されるシクリカル(景気循環)株にも同じ可能性がある。新型コロナの感染拡大で世界経済が大きく冷え込んだだけに、その回復も大きくなる公算が大きい。こうした見立てでシクリカル銘柄に物色の矛先を向ける。

そうした思惑で既に購入したのが、日産自動車三井金属の2銘柄だ。日産は、金融商品取引法違反の容疑で逮捕されて、国外へ逃亡したカルロス・ゴーン元会長の一連の不祥事がまだ記憶に新しい。元会長の拡大路線による競争力低下やコロナ禍での販売不振が響き、2000年3月期に続いて21年3月期も6000億円を超える最終赤字になる見通しだ。

これほど苦境に陥っている日産に大化けの可能性を見いだしたのは、景気回復で自動車販売が好転することだけが理由ではない。ゴーン元会長のスキャンダルの打撃が大きかっただけに、構造改革が奏功すれば業績の回復も大きなものになると見込むからだ。「ピーター・リンチが定義した市況関連株と業績回復株の2つの側面から大きく上昇する可能性がある」(奥山さん)

イラスト/木山綾子

イラスト/木山綾子

さらに、脱炭素という新たな時流を受けて、経済産業省が国内で販売する新車を全て電動車にする目標を検討するなど、EV(電気自動車)の普及が加速する機運が高まっている。EVの開発に注力してきた日産にとって強い追い風になると奥山さんはみる。

その兆しを感じたのが、最主力の小型車「ノート」。20年12月に発売された新モデルからHV(ハイブリッド車)の専用車になった。この新型ノートが日産の反撃の先兵になる可能性があると期待する。

もう一方の三井金属は、市況の影響が大きい非鉄金属精錬から手を広げ、自動車排ガス用の触媒、電解銅箔といった機能性の高い材料の生産やドアロックなどの自動車部品の製造に進出してきた。

コロナ禍の収束による市況の好転に加え、日産と同じく脱炭素を背景にしたEVの普及加速や再生可能エネルギーの利用拡大、DXの進展など、複数の成長要因が同社の株価を大きく押し上げる可能性があると読む。

20年12月には、EVに搭載される全固体電池の関連素材の生産を同社が準備していると伝えた日本経済新聞の報道を受けて急伸。年初来高値を相次いで更新した。だが、奥山さんは「景気の回復に伴って本格的に上昇するのはまだこれから」とみて、じっくりと持ち続ける姿勢だ。

(中野目純一)

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著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2020/12/21)
価格 : 750円(税込み)
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