【ミドリムシ栽培】健康食品と化粧品主力。ジェット燃料は開発中。
キューサイの社長に就任した佐伯澄氏
キューサイ(福岡市)は25日、佐伯澄取締役が同日付で社長に昇格したと発表した。前社長の神戸聡氏は退任した。佐伯氏はEC(電子商取引)サイト運営や生鮮品の販売などの経験が豊富で、同社のEC強化などにその手腕を生かす狙い。
佐伯氏は東京都出身。96年に青山学院大学経営学部を卒業後、東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)や住友商事などを経て、1月にキューサイの取締役に就任した。
キューサイは21年にユーグレナの子会社となった。顧客の高齢化が課題で、ジムなど新たな販路を開拓し、健康意識が高い若年層に購買を促す。ECサイトも1、2年をめどに刷新する。
2021年12月期の売上高は前の期比4%増の256億円だが、中期経営計画で25年12月期までに売上高300億円を目指している。佐伯氏は「26年までに定期購入するアクティブユーザーを現在の1.5倍に増やす」と話した。
ユーグレナとは現在の製造設備やECサイトの協業に加え、「新商品の開発やサロンなどの販売網の共有もしていきたい」(佐伯氏)。顧客の高齢化についても、佐伯氏は「年齢層に合わせた医薬品の開発や顧客データを利用した販路拡大などポテンシャルは高い」としている。