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中国当局、人民元高静観から抑制へ 輸出の負担軽減

中国・台湾
2021/6/1 13:46 (2021/6/1 13:53更新)
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人民元高は中国輸出企業の重荷に(江蘇省連雲港での積み出し作業)=ロイター

人民元高は中国輸出企業の重荷に(江蘇省連雲港での積み出し作業)=ロイター

【北京=川手伊織】中国当局が人民元高の抑制に動き出した。中国人民銀行(中央銀行)は5月31日、外貨の預金準備率を14年ぶりに引き上げると発表した。市中に出回る外貨を減らし、外貨から元への両替を抑える。元高圧力を弱めて、成長エンジンである輸出への負担を和らげる狙いだ。

【関連記事】中国資産バブルか失業増か、人民元高が孕むリスク

中国に支店を持つ銀行は集めた預金の一部を人民銀に預ける。預金全体に占める預入額が預金準備率だ。人民銀は5%だった外貨の準備率を6月15日から7%に高める。2007年以来の引き上げだ。

人民銀によると、4月末時点の外貨預金残高は約1兆ドル(約109兆円)に上る。預金準備率の引き上げで200億ドル前後が新たに人民銀に預けられる計算だ。外貨の流動性が下がって金利が上がれば、元買い・外貨売りの需要は鈍る。

5月31日夕、元は1ドル=6.35元台と3年ぶりの高値を付けた。直後に人民銀が政策変更を公表し、元相場は反転。3時間ほどで0.3%下落した。

元は20年5月につけた直近の安値から1年間で13%上がっていた。新型コロナウイルスのまん延後、中国経済がいち早く正常化し、金利差に着目した中国国債への投資などが増えたためだ。資金流入から流出を差し引いた純流入額は21年1~3月に7年ぶりの高水準となった。

人民銀はこれまで一貫して元相場を静観してきた。預金準備率の引き上げを打ち出す1週間前の5月23日。劉国強副総裁が「人民元は合理的かつバランスの取れた水準で基本的に安定している」とのコメントを出したほどだ。

通貨高は輸入インフレを抑える効果があるためだ。21年に入ってから、国際商品市況の回復で輸入資源の価格が上昇している。

中国国家統計局がまとめた5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)によると、原材料の購入価格と製品の出荷価格はともに値上がりした。なかでも仕入れ価格の上昇ピッチは速く、両者の差は比較可能な16年以降最大となった。価格転嫁の遅れを表している。

みずほリサーチ&テクノロジーズの玉井芳野氏は「価格競争が特に激しい小規模零細企業で収益圧迫などマイナスの影響が大きい」と分析する。国務院(政府)は5月26日の常務会議で、大企業による資源の買いだめや価格のつり上げを禁じた。

輸入インフレもにらんだ中立的な姿勢から元高抑制に軸を移したのは、成長のエンジン役を担ってきた輸出に陰りが見えつつあるからだ。5月のPMIによると、海外からの新規受注を示す指数は好不調の境目である50を割り込んだ。

習近平(シー・ジンピン)指導部は25年までの新たな5カ年計画で、海外需要も取り込んで国内の需給を強化する「双循環」の実現をめざす。外需を取り込む主要な手段である輸出が伸び悩めば、新たな経済体制の構築にも支障が出かねない。

元高抑制の効果は見通せない。1日の元相場は1ドル=6・36~6・37元台となお高い。丸紅中国の鈴木貴元氏は「米国が量的緩和の縮小に動き、米中金利差が縮まらない限り、元高圧力は弱まらない」とみる。

外貨の預金準備率引き上げは元高へのけん制という意味合いが強いかもしれない。人民元の国際化を意識する人民銀はあくまで市場取引を重視する姿勢を示す。ただ元高がとまらず、1ドル=6.25元台まで上がれば、15年8月の「人民元切り下げショック」直前以来となる。人民銀の次なる一手にも市場の関心が集まる。

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