【航空大手】10年1月に破綻後、市場にスピード復帰。路線別採算管理を徹底。
中部国際空港を飛び立つベトジェットエアの旅客機(3日、愛知県常滑市)
【ハノイ=大西智也】ベトナムの大手格安航空会社(LCC)ベトジェットエアは、ベトナムの首都ハノイと中部国際空港(愛知県常滑市)、福岡空港(福岡市)を結ぶ新路線2路線を就航した。拡大が続くベトナム人の技能実習生の需要などを見込む一方で、日本からベトナムへの観光客の利用も取り込む。
2日からハノイ―福岡は週3便、ハノイ―中部は週4便で順次運航を始めた。両路線とも飛行時間は片道約5時間。同社は2020年1月に両路線の開設を発表していたが、直後に新型コロナウイルスの流行が始まったため、開設時期を検討していた。同社は9月にダナン―羽田も再就航させる方針で、運航便数を新型コロナ前の状況に徐々に戻す考えだ。
ベトジェットは07年設立。東南アジア有数のLCCで、アジア各国への就航を増やしている。17年には日本航空とも提携している。ベトナムは今年3月中旬に約2年ぶりに外国人観光客の受け入れを再開した。新型コロナに関する入国制限は既に撤廃しており、ベトナム航空も休止していた路線の再開を進めている。