【ゲームソフト大手】新製品開発力に定評。格闘ゲームに強み。
金融などを除く主要な3月期企業の6月末の手元流動性(現金・預金+有価証券)は100兆円強と過去最高に近い水準だ。成長投資や株主還元などキャッシュの使い道が問われている。
特に資金が潤沢な企業はどこか。日経500種平均株価の構成銘柄のうち3月期決算の351社(金融除く)を対象に6月末時点の手元流動性から有利子負債を差し引いたネットキャッシュを調べ、総資産に対する比率が大きい順にランキングした。上位には巣ごもり需要で業績を伸ばしたゲーム大手が並んだ。
3位は任天堂で、ネットキャッシュ比率は66%。8月から9月にかけて約1000億円の自社株買いを実施した。ただ、業績をけん引していた主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」は足元で販売が減速している。映像展開に向けた投資など次の一手が注目される。ゲームでは他にもミクシィが5位、カプコンが6位に入った。
4位のエン・ジャパンは求人情報サイトを手掛ける。中途採用や派遣などの需要が回復し、今期は大幅増益の見通しだ。