【電動工具トップメーカー】米国など世界100カ国以上へ販売。
マキタの本社(愛知県安城市)
電動工具大手のマキタは28日、2023年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比66%減の220億円になる見通しだと発表した。9%減の590億円と見込んでいた従来予想から減益幅が拡大する。人民元高・ユーロ安を受けて主力の欧州事業の採算が悪化する。原材料高も利益を押し下げる。
売上高に当たる売上収益は微増の7400億円、営業利益は56%減の400億円を見込む。同社は中国など海外生産が9割を占める一方、海外売上高が8割に上る。対ユーロの元高や対元の円安が減益要因となる。特に欧州は売上高の4割強を占める。
22年4~9月期決算は売上収益が前年同期比7%増の3913億円、純利益は71%減の110億円だった。景況感の悪化で欧州の販売が減った。