KeePer技研のコーティング作業

カー用品やメンテナンスを手掛けるKeePer技研が10日発表した2022年7〜12月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比30%増の20億円だった。新車の買い替え期間が伸び、手持ちの車のメンテナンス、コーティングへの関心が高まった。売上高は前年同期比17%増の85億円、営業利益は30%増の30億円でいずれも過去最高だった。売上高営業利益率は35.2%になり、前年から3.5ポイント上がった。

直営を中心に運営しているコーティング店が好調で、売り上げは48億円と23%の増収だった。コーティング剤などの販売は10%増の37億円だった。「従来のワックスなどよりも手間が少なく効果も高い」と口コミや動画投稿サイトで評判が広まっている。自社のウェブサイトで客自身がコーティングの見積もりをできるサービスを始めるなど、運営効率を上げる取り組みも効果が表れた。

23年6月期通期の単独業績予想は据え置いた。売上高は前期比20%増の172億円、税引き利益が23%増の38億円を見込んでいる。計画通りなら5期連続で最高益となる見通しだ。