【東海道新幹線】好採算の新幹線が収益源。グループで新事業展開。
雪を噴射し、車輪に付着する状況を再現できる試験(14日、愛知県小牧市)
JR東海は14日、東海道新幹線のブレーキの性能を高める試験装置を報道陣に公開した。雪や雨の多い路線でもブレーキをかけた時に車輪が滑らないよう試験を重ねる。車輪とレールの間などに人工の雪を噴射して、最も効きやすいようブレーキを調整する。愛知県小牧市の研究所で3月から本格的に稼働を始めた。同様の設備は国内で初めてという。
JR東海は新幹線や在来線などの安全性を高めるため、社内での技術開発に力を入れている。実際の運用で得たビッグデータを生かして、これまでも列車の脱線を防ぐため線路に敷設する「脱線防止ガード」や乗客の線路への転落を止める可動柵を開発した。
新幹線は、雨や雪が積もった線路で急にブレーキをかけると力を調整しても停車や減速するまでの距離が長くなってしまうことがあった。滑った場合はブレーキを強めたり弱めたりといった調整をしている。
JR東海が公開したブレーキ総合試験装置の台車試験部(14日、愛知県小牧市)