【鉄道とホテル】東京-埼玉地盤。全国のホテルなど多角化経営。
西武ホールディングス(HD)は、客の注文を受けた後、鉄道駅に設置したロッカーに百貨店のお菓子や小物などを配達するサービスの実証実験を2月8日から始める。新型コロナの感染拡大が収まらない中、通販の需要を取り込む狙い。
サービス名は「BOPISTA(ボピスタ)」。まず池袋、富士見台、所沢の3駅に、スマホで解錠でき、配達物の受け取りが可能なロッカーを設置する。対象はそごう・西武の西武池袋本店が取り扱うお菓子類や化粧品、小物など約10種類。専用の通販サイトを通じて販売し、配達は平日のみとなる。
不在の場合もある自宅への配達と違い、駅のロッカーを使うことで確実に商品の受け渡しができる。西武HDのスタッフが鉄道を使って商品を運ぶため、注文後、最短で3時間で受け取りができるという。実験は当面3月末までの予定。販売状況に応じて、配達地域や取扱商品の拡大も検討する。