スバルの新型「レヴォーグ」(撮影:日経Automotive)
その年の最も優秀な新型車に贈られる「日本カー・オブ・ザ・イヤー」にSUBARU(スバル)の「レヴォーグ」が選ばれた。高い評価につながった独自の運転支援システム「アイサイト」のほか、エンジンやドアなども大きく進化した。どんな技術や部品を使って、どのように開発したのだろうか。日経電子版テクノロジーに掲載している日経BPの報道の中から、製品化の裏側や技術戦略がわかる記事をまとめた。
運転支援「アイサイト」の進化支える新部品
・スバル、新世代アイサイト 姿消した「日の丸部品」 新型レヴォーグに採用した新世代「アイサイト」の最大の驚きは、中核を担うステレオカメラをはじめとする主要部品を根本的に見直した点だ。これまでアイサイトの進化を支えてきた日本勢から、海外メーカーに乗り換えた。
・スバルがこだわる「眼」の大きさ 新アイサイトの次へ 新型レヴォーグへの採用を皮切りに、実用化を開始する新世代「アイサイト」。ステレオカメラを含めてシステムを刷新したのが話題を集める中、水面下では次の戦いが始まっている。
ガソリンエンジンの燃費も改善
・スバル、水平対向エンジン存続に意地 希薄燃焼を実現 新型レヴォーグのガソリンエンジンで希薄燃焼(リーンバーン)を実現した。リーンバーンとは空気を増やし希薄な状態で燃焼させること。希薄にするほど熱効率を上げやすくなる。最大熱効率は40%に達し、業界トップ水準だ。
ドアの性能も大幅に向上
・欧州車並みにドア閉まりやすく スバル新型レヴォーグ 新型レヴォーグは前後のドアを閉まりやすくした。ドアは重くすると閉まりやすくなるが、燃費性能に悪影響を及ぼす問題もある。新型車では、ドアの質量増加を抑えながら、同じ車格の欧州車と同等の閉まりやすさを実現した。