【製薬大手】スイスのロシュ傘下。がん領域など新薬候補は充実。
中外製薬は親会社のスイス・ロシュから新型コロナウイルス治療薬候補となる抗ウイルス薬の国内開発・販売権を取得した。口から飲む経口薬のため注射薬などに比べて利便性が高いのが特徴という。
治療薬候補「AT-527」はウイルスの増殖を防ぐ作用を持つ。もとは米バイオ医薬品企業のアテアが開発した。海外ではロシュとアテアが、入院を要する中等症の患者と入院を要しない軽症から中等症の患者向けに、第2相の臨床試験(治験)を進めている。
国内での治験のスケジュールはまだ決まっていない。国内で承認された場合は中外が販売する。
アテアは米ナスダック上場で、ウイルス性疾患の治療薬開発に力を入れている。