【格安航空券最大手】パック旅行も展開。ハウステンボスが軌道に。
旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)は11日、海外拠点を2019~21年度の3年間で95カ所(35%)減らすと発表した。新型コロナウイルスで観光需要が激減するなか、コスト削減を急ぐ。主力の海外旅行の回復が遅れることを前提に、経営体制を見直す。
海外拠点を270カ所から175カ所に減らす。あわせてレイオフ(一時解雇)などで人員も4700人と、19年度と比べて約3割削減する。海外子会社も再編する。
国内では19~21年度で100店舗を減らす予定。社員は新規事業や成長部門へ配置転換する。ネット販売の強化を図り、顧客との接点のオンライン化を進める。
同日発表した20年10月期の連結決算は、最終損益が250億円の赤字(前の期は122億円の黒字)だった。02年の上場以来、初めての最終赤字となった。