日本の中央銀行。上場しているが、株式の取引量は少ない
長野銀行が30日発表した2022年4〜12月期連結決算は、純利益が前年同期比45%減の8億700万円だった。ローン関係手数料の増加などで役務取引等利益は増えたが、有価証券利息配当金などが減ったほか与信費用が増加した。八十二銀行との経営統合にかかる費用を織り込んだうえで、23年3月期通期の業績予想は据え置いた。
長野県松本市の長野銀行本店
本業のもうけを示す単体のコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は12億8000万円と前年同期より11%増えた。貸出金利息や有価証券利息配当金などは減ったが、役務取引等利益が増えたほか物件費などの経費も減った。一方、製造業など大口取引先のランクダウンが響き、与信費用は4億3100万円と前年同期より5億7500万円増えた。
22年12月末の有価証券評価損益は前年同月末より204億円減って127億円の評価損となった。金利上昇による海外債権の評価損に加え、日銀の金融緩和の修正に伴い円債の評価損も膨らんだ。
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