【産業大口の自家発電比率高い】石炭火力発電所運営に強み。
中国地方を代表する製造拠点であるマツダ本社工場(広島県)
中国地域創造研究センターと中国電力がまとめた「中国地域経済の概況2021」によると、中国地域は全国の人口の6%弱を、経済規模は5%強を占めている。製造業の割合が高いのが特徴で、広島に本社を構えるマツダの主力生産拠点がある。四国には、発光ダイオード(LED)大手の日亜化学工業(徳島県阿南市)など高い技術力を持つ企業も立地する。
造船や船舶関連企業が多いのも中四国地域の特徴だ。愛媛県には「愛媛船主」と呼ばれる有力な貨物船オーナーが集まり、地銀が船舶融資のノウハウ進化を競っている。
ただ、日本製鉄・瀬戸内製鉄所呉地区(広島県呉市)が2023年に閉鎖を予定するなど、製造業を取り巻く環境は厳しさを増している。
瀬戸内海は中四国地域の有力な観光資源だ。離島を主な舞台とする「瀬戸内国際芸術祭」(瀬戸芸)で国内外に魅力を発信している。3年ごとの開催で、14日に5回目となる祭典が始まった。
14日に開幕した瀬戸内国際芸術祭は105日間にわたって開催される