【航空大手】高内線、アジア近距離路線に強み。国際線を拡大。
英コーンウォールの空港に待機するヴァージン・アトランティックの母機=ロイター
【ロンドン=時事】英ヴァージン・グループ傘下の米宇宙開発企業ヴァージン・オービットは9日、英国で初となる人工衛星の打ち上げを行ったが、失敗に終わった。旅客機を改造した母機から空中で発射された人工衛星搭載ロケットは地球周回軌道を目指していたが、同社はツイッターで「異常が発生し、軌道への到達を妨げられたようだ」と明らかにした。
2015年まで英航空大手ヴァージン・アトランティックの旅客機だったボーイング747を改造した母機は、同日午後10時(日本時間10日午前7時)すぎに南西部コーンウォールの空港を離陸。約1時間後、人工衛星を搭載したロケット「ランチャーワン」を大西洋の上空3万5000フィート(約1万700メートル)で発射した。
母機から切り離されたランチャーワンは宇宙空間を目指していたが、何らかのトラブルが起きたもよう。軌道に無事に到達できていれば、9基の小型衛星を展開する予定だった。
21年には、ANAホールディングスがヴァージン・オービットとの提携強化を発表。大分空港を拠点に、航空機を活用した人工衛星打ち上げ事業の開始を目指している。
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