【国内大手生保】最古の相互会社から株式会社に転換した。株主数国内最多。
28日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸し、前日比20円58銭(0.07%)高の2万7497円45銭で前場を終えた。一時は120円超高まで上昇した。米銀の経営破綻に端を発した金融システムへの不安がいったん後退し、前日の米株式市場で金融株を中心に見直し買いが入った。東京市場でも投資家が運用リスクを取りやすくなり、朝方は幅広い銘柄に買いが先行した。
米銀シリコンバレーバンク(SVB)の買い手が決まったことを受けて27日の米株式市場では主要銀行で構成するKBWナスダック銀行株指数が2.5%高で終えた。この流れを引き継ぎ、28日の東京市場でも三菱UFJが大幅高となるなど銀行や保険など金融株に見直し買いが集まった。米景気の先行き懸念が和らいだことで自動車株なども買われた。
もっとも、28日からSVB破綻を巡り米上院銀行委員会が米連邦預金保険公社(FDIC)や米連邦準備理事会(FRB)高官らの公聴会を開くとあって積極的に上値を追う動きは限られた。日経平均はチャート上の25日移動平均(2万7598円)近辺を上値抵抗に伸び悩み、下落に転じる場面もあった。
前日の米債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りが3.5%台まで上昇したことなどが重荷となり、値がさの半導体関連株などハイテク株が売られたことも相場の上値を抑えた。
東証株価指数(TOPIX)も続伸した。前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆1254億円、売買高は5億1093万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は747と、全体の約4割にとどまった。値下がりは1001、変わらずは88銘柄だった。
りそなHDは5%高。第一生命HDも高かった。マツダ、三菱自の上げが目立った。一方、レーザーテクが売られた。エムスリー、ソニーGの下げが目立った。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕