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27日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、前引けは前日比690円00銭(2.55%)安の2万6321円33銭だった。26日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)通過を受けて朝方は売り方の買い戻しが先行した。金融引き締めに積極的な米連邦準備理事会(FRB)のタカ派傾斜が次第に改めて意識され、海外勢を中心に株売りを促した。下げ幅は一時700円を超えた。
FRBはFOMC後の声明文で政策金利について「まもなく引き上げるのが適切」と表明し、パウエル議長は会見で利上げ後に保有資産の縮小を進める考えも示した。東京市場ではタカ派色が強いと受け止めつつも、日経平均が前日に昨年来安値を更新していたこともあって、短期筋の買い戻しが先行した。
買い戻しが一巡した後は、日本時間27日午前の米株価指数先物の下げも重荷となって、ずるずると下げ足を速めた。パウエル議長は会見で賃金インフレにかなり強い警戒感を示していた。市場では「エネルギー価格の上昇や供給網の混乱といった一時的な要因とは異なり、物価高の抑制が困難になるおそれがある」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれ、海外のCTA(商品投資顧問)など短期筋のみならず長期投資家も次第に持ち高調整を進めた。
日経平均株価を対象としたオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)が一時31を超え、2020年6月以来およそ1年7カ月ぶりの水準まで上昇したのも機械的な売りを促したようだ。
東証株価指数(TOPIX)は続落し、下落率は2%に迫った。JPX日経インデックス400も大幅続落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7765億円、売買高は6億8453万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1975と、全体の約9割を占めた。値上がりは147銘柄、変わらずは62銘柄だった。
サイバーやソフトバンクグループ(SBG)、エムスリーなどが大幅安。アドテストやスクリンも売られた。半面、ファナックや丸紅が逆行高。日揮HD、INPEXも高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕