【航空大手】国内線、アジア近距離路線に強み。国際線を拡大。
17日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前引けは前日比112円72銭(0.40%)安の2万7915円58銭だった。前日の米株式市場で半導体株が下落し、東京市場でも運用リスクを避ける目的の売りが波及した。香港株式市場でハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数が大幅に下落したことも重荷となり、日経平均は前引けにかけてやや下げ幅を拡大した。
半導体メモリーの米マイクロン・テクノロジーの生産の削減計画を受け、前日の米株式市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4%超下落した。国内の半導体株はこのところ急速な上昇が続いていたこともあり、利益確定の売りが膨らんだ。
一方、百貨店株や陸運株などリオープン関連には買いが入った。日本政府観光局(JNTO)が16日発表した10月の訪日客数は前月比2.4倍の49万人だった。コロナ禍前の水準には及ばないものの、改めてインバウンド(訪日外国人)の需要回復が意識された。リオープン関連を含めた内需株への買いが支えとなり、日経平均は上げに転じる場面もあった。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に反発した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4759億円、売買高は5億4024万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は537、値上がりは1229、変わらずは68銘柄だった。
アドテストやスクリン、SUMCOが下げた。住友鉱や三井物も安い。半面、日揮HDが大幅に上昇した。ANAHDや高島屋が高く、東レや富士通も買われた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕