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17日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比265円04銭(0.87%)安の3万0202円71銭で前場を終えた。前日までの2日間での上昇幅が900円以上となったことで、急ピッチな上昇への警戒感から値がさ株を中心に利益確定売りが出た。米金利上昇の株式相場への影響を見極めたいとの見方も広がり、投資家の慎重姿勢が強まった。
朝方から売りが先行した。特にファストリやソフトバンクグループ(SBG)など指数への寄与度が高い銘柄が大きく下げた。「これらの銘柄は前日まで急速度で上昇したこともあり、短期筋に加え機関投資家による売りも出やすかった」(国内運用会社の運用担当者)
前日のニューヨーク債券市場で米長期金利が1.3%と約1年ぶりの高水準をつけたことも、株式益回りの相対的な魅力低下につながるとして売り材料視された。半導体関連などの成長株の下げが目立った。
一方、新型コロナウイルスのワクチン接種の拡大や米景気刺激策の早期成立への期待感を背景に物色意欲も強く、日経平均は下げ渋り、下げ幅が70円程度にまで縮小する場面もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4427億円、売買高は7億850万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は916と、全体の約4割だったのに対し、値上がりは1173と半分超を占めた。変わらずは104銘柄だった。
ブリヂストンが大きく下落。サイバーやバンナムHDが下げた。安川電やTDK、太陽誘電や東エレクも売られた。一方、日本製鉄や神戸鋼が上昇。シチズンや出光興産も上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕