【海運大手3社の一角】自動車運搬船のほか、資源を輸送するばら積み船に強い。
26日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反発し、前日比7円91銭(0.03%)高の2万6685円71銭で終えた。前日の米株高を背景に投資家心理が改善し、主力銘柄に買いが入った。上げ幅が一時200円を超えたものの、値がさの半導体関連銘柄が売られたことで日経平均は下落に転じる場面があった。
25日公表の5月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は市場が想定した内容にとどまったと受け止められた。同日の米株式市場では割安感や値ごろ感が出たとみられた銘柄に買いが入った。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、幅広い銘柄の買いにつながった。経済活動の再開に向けた動きも引き続き支えとなり、不動産や鉄道、小売りといった内需関連の一部が買われた。
2万7000円に近づくと、上値の重さが意識されやすい。4月以降の日経平均の価格帯別売買高では、2万6500~2万7000円が多くなっている。「主力銘柄が上昇する場面では戻り待ちの売りが出やすく、指数の上値を抑える要因になっている」(国内証券)との見方があった。
25日に米半導体大手のエヌビディアが発表した5~7月期の売上高見通しが市場予想に届かなかった。エヌビディア株が同日夕の時間外取引で大幅に下落し、東京市場でも値がさの半導体関連銘柄の一部の売りにつながった。東エレクとアドテストの2銘柄で指数を69円ほど押し下げた。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。午前終値は前日比6.08ポイント(0.32%)高の1882.66だった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3869億円、売買高は5億5008万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1369と、全体の約7割を占めた。値下がりは421、変わらずは47だった。
ファストリやソフトバンクグループが上昇。三井不やJフロント、SUBARUが買われた。京王や川崎汽、ANAHDの上げも目立った。一方、ディーエヌエや三菱電、三井金が下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕