【海運大手3社の一角】自動車運搬船のほか、資源を輸送するばら積み船に強い。
24日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、前引けは前日比70円89銭(0.26%)安の2万7348円72銭だった。外国為替市場での円高・ドル安の進行が重荷となった。下げ幅は一時160円を超えたが、値がさハイテク株の一角が堅調に推移したことから下値を探る動きは続かず、朝安後は次第に下げ渋った。
外国為替市場では円相場が1ドル=130円台と円高・ドル安傾向が続いており、輸出採算の改善期待の後退から自動車をはじめとした輸出関連株の一角には売りが先行した。欧米の信用不安への懸念も根強く、金融関連株の下げも目立った。
日経平均が200日移動平均(2万7363円、23日時点)を下回る水準では、割安感のある銘柄を中心に押し目買いも入った。前日の米株式市場でハイテク株が堅調だった流れを受けて、東エレクやアドテストといった値がさの半導体関連株が上昇し、相場を下支えした。
期末に向けた配当狙いの買いも支援材料で、個人投資家に加えて地方金融機関の物色が活発との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)は続落した。午前終値は前日比3.51ポイント(0.18%)安の1953.81だった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆2879億円、売買高は5億548万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1024、値上がりは714、変わらずは98だった。
りそなHDや千葉銀が下落した。テルモやNTN、コニカミノルも安い。半面、川崎汽や関西電、小田急が高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕