【ユニクロ展開】05年11月から持ち株会社体制。海外アパレルも展開。
14日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、前引けは前日比543円43銭(1.91%)安の2万7945円70銭だった。前日の米国株安を受けて朝方から売りが先行したほか、円相場の上昇と歩調を合わせて幅広い銘柄に売りが広がった。下げ幅は一時600円に迫った。
米金利の先高観が改めて投資家心理に影を落とした。米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事が米上院の公聴会で13日、インフレに懸念を示して「テーパリング(量的緩和の縮小)の完了後、できるだけ早く利上げを開始する準備を整えている」と発言。米市場では金利上昇局面で割高感が意識される高PER(株価収益率)銘柄が売られ、東京市場でもこの流れを引き継いだ。
円相場が1ドル=113円台後半まで上昇したことも日本株相場の重荷となった。輸出採算の悪化などが意識され、輸出関連株を中心に売りがかさんだ。
国内では新型コロナウイルスの新規感染者が急増している。コロナの変異型「オミクロン型」は重症化リスクが低いとされるが、感染者数そのものが急拡大すれば医療逼迫などにつながりかねない。実体経済への影響を懸念する声も一部で出ている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。TOPIXの下落率は2.02%と、日銀が株価指数連動型上場投資信託(ETF)を買い入れる基準と市場でみなされている2%を超えた。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆8184億円、売買高は7億4060万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1930と、全体の約9割を占めた。値上がりは201銘柄、変わらずは52銘柄だった。
エムスリーや村田製が売られたほか、ファナックやキーエンスが下落した。日産自やシャープも安い。半面、前日に増益決算を発表したファストリは大幅高。セブン&アイやキリンHDが上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕