【総合電機】工場向け機器や空調などが稼ぎ頭。品質不正が発覚。
31日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前引けは前週末比424円13銭(1.56%)高の2万7529円33銭だった。前週末に米株式相場が大幅に上昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも幅広い銘柄に買いが入った。良好な決算を発表した銘柄への物色も目立った。
前週末28日の米株式市場ではアップルなどの決算内容を好感し、主要株価指数が急伸した。主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4%近く上げ、東京市場では東エレクやアドテスト、ディスコなど半導体関連銘柄の買いに波及した。前場中ごろからは日経平均への寄与度が高いソフトバンクグループ(SBG)が上げ幅を広げ、指数を押し上げた。
個別銘柄では、4~9月期の決算内容が良好との受け止めが広がったキーエンスや日立の上昇が目立った。市場では「世界景気の減速で企業業績の悪化が懸念されるなか、増配や自社株買いなど株主還元姿勢を強める企業に買いが集まりそうだ」(国内証券のストラテジスト)との声があった。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。午前終値は前週末比23.66ポイント(1.25%)高の1922.71だった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆5009億円、売買高は5億6268万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1428と、全体の77%を占めた。値下がりは353、変わらずは56銘柄だった。
ジェイテクトや村田製、スズキが上昇。京セラやデンソー、ダイキンが買われた。一方、大平金やガイシの下げが目立った。TOTOや三菱電、サイバーが売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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