【名門商社】三井グループの中核。金属資源、化学などに強い。海外収益に厚み。
1日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比1円35銭(0.00%)高の2万7446円91銭で終えた。中国の景況感の改善を好感した買いが入り、相場を支えた。もっとも米金融引き締めが長引くとの見方は重荷となり、方向感は限られた。
中国国家統計局が1日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場予想を大幅に上回り、景気の先行き懸念が後退した。上海などアジアの主要な株式相場が上昇し、東京市場でも日本製鉄や安川電など中国関連株に買いが入った。
朝方は売りが先行し、日経平均株価の下げ幅は140円を超える場面があった。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの観測から前日の米主要株価指数が下落。東京市場でもグロース(成長)株の一角に売りが出た。今年に入り大きく上昇していた郵船や商船三井などの海運株が軒並み下落したのも重荷だった。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。午前終値は前日比1.93ポイント(0.10%)安の1991.35だった。銀行株安が重荷となった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3917億円、売買高は5億5674万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は853。値下がりは895、変わらずは85銘柄だった。
コマツや日立建機が上げた。三菱商と三井物も高く、味の素も買われた。一方、第一三共や中外薬が下げた。三菱UFJとりそなHDが下落した。カシオも安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕