【感染症薬主力】抗HIV薬など感染症薬開発を強化。
10日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前引けは前週末比225円40銭(0.87%)高の2万6199円25銭だった。米賃金インフレの鈍化を背景に米金融引き締めの長期化懸念が後退したことが支援材料となった。上げ幅は一時300円を超えたが、買い一巡後は伸び悩んだ。
前週末6日発表の2022年12月の米雇用統計では、平均時給の伸びが市場予想を下回り、賃金インフレへの警戒が和らいだ。米利上げの長期化観測の後退で米長期金利が低下するなか、米ダウ工業株30種平均は6日と9日の2営業日で587ドル(1.8%)上昇。東京市場でもハイテク株を中心に買いが優勢となった。
市場では「年初の軟調な局面でも昨年10月3日に付けた取引時間中の安値(2万5621円)を下回らなかったことが、投資家の買い安心感につながっている面もある」(丸三証券の丸田知広エクイティ部長)との見方があった。
買い一巡後は利益確定や戻り待ちの売りが出て伸び悩んだ。外国為替市場で円高・ドル安が進んだのは投資家心理の重荷になった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。午前終値は前週末比9.04ポイント(0.48%)高の1884.80だった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4598億円、売買高は5億7192万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1163と、全体の6割を占めた。値下がりは583銘柄、変わらずは91銘柄だった。
東エレクやスクリンが上昇した。エーザイの上げも目立った。ソフトバンクグループ(SBG)やダイキンが高い。半面、関西電や東電HDが売られた。塩野義や武田が下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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