【元売り大手】昭和シェルと経営統合。有機EL材料などにも強み
12日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は下げが一服し、前日比280円ほど安い2万5900円台前半で推移している。朝方に大幅に下げた後は値ごろ感が出たと見られた主力銘柄の一部に見直し買いが入っている。好決算銘柄の一部に断続的な買いが入っていることも、指数の下げ渋りにつながっている。
米国でインフレ率が高止まりしており、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを加速させるとの懸念は根強い。市場では「米国などグローバルなインフレが経済だけでなく、企業業績の下押し要因になることが意識されている」(大和証券の林健太郎シニアストラテジスト)との見方があった。半面、資源高で恩恵を受ける総合商社や石油などには買いが入っている。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で9983億円、売買高は4億4031万株だった。
エムスリーやシャープは7%前後下げている。花王やスズキ、ZHDの下げも大きい。中外薬や富士フイルムも安い。一方、日製鋼は上げ幅を拡大。出光興産やマツダも上昇している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕