【塩ビ樹脂世界一】半導体ウエハー、セルロースもシェア高い。
31日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は前日比300円ほど高い2万8100円近辺で推移している。足元の円安基調が追い風で、製造業を中心に上昇している。朝方発表された鉱工業生産指数も市場予想より強く、投資家心理を上向かせている。
経済産業省が31日発表した2月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)速報値は前月比4.5%上昇の94.8だった。QUICKが集計した民間予想値の中央値は2.7%上昇だった。製造工業生産予測調査で指数は3月、4月と前月比での上昇が続く見込み。「挽回生産の加速が期待される」(野村証券の小高貴久シニア・ストラテジスト)と日本株を取り巻く環境の改善に期待する声が出ていた。
東証がPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に対し、株価引き上げへの改善策を要請するとの方針を背景に、バリュー(割安)株への買いも目立つ。
10時現在の東証プライムの売買代金は概算で9488億円、売買高は3億6810万株だった。
三井物、日本製鉄、マツダが高い。信越化、リコー、凸版も上昇。半面、川崎汽、キッコマン、アサヒが安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕