【元売り大手】昭和シェルと経営統合。有機EL材料などにも強み
6日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反落で始まり、前日に比べ250円ほど安い2万6100円台後半で推移している。前日の米債券市場で景気後退の予兆とされる「逆イールド」が再び発生するなど、世界景気の減速懸念が広がり、東京市場でも投資家心理の重荷となっている。
休場明けとなった前日の米株式市場では主要3指数が高安まちまちだったものの、景気後退懸念でダウ工業株30種平均は軟調だった。米債券市場では、10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールドが発生した。東京市場では景気の先行き懸念から自動車株や鉄鋼株など景気敏感株を中心に売りが出ている。
景気後退に伴う需要減が意識され、前日の米原油先物相場は4月下旬以来の安値をつけた。東京市場ではINPEXや石油資源、出光興産、ENEOSなどの原油関連株の下げが目立つ。
東京都では5日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者が約2カ月ぶりに5000人を上回った。過去最多の感染者数となる自治体もあり、感染再拡大も不安材料だ。
一方、米長期金利が低下しており、東京市場でもソフトバンクグループ(SBG)やエムスリーなどハイテク株の一角に買いが入っている。
東証株価指数(TOPIX)は反落している。
ニコンや住友鉱、川重が下落。コマツや三井物が売られている。半面、楽天グループや第一三共、エーザイが上昇。キリンHDやリクルートが買われている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕