【トヨタ系】水平対向エンジンと四輪駆動技術が特徴。米市場が主力。
24日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸して始まり、前日に比べ70円ほど高い2万6200円台半ばで推移している。上げ幅は一時100円を超えた。前日の米株式市場で主要な株価指数が上昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも買いが先行した。米連邦準備理事会(FRB)の急速な金融引き締めへの懸念で上値は重く、下げに転じる場面もある。
23日の米株式市場では、ハイテク株の一角やディフェンシブ株に買いが入り、米ダウ工業株30種平均は上昇した。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は1.6%上昇し、東京市場でも投資家心理の支えになっている。
前日のニューヨーク原油先物相場が下落しており、国内企業のコスト増懸念が後退しているのも一定の支援材料だ。
一方、積極的に買いを入れる雰囲気は乏しい。FRBのパウエル議長は23日、米下院で議会証言に臨んだ。インフレ抑制に向けて「無条件で取り組む」と述べ、物価高の抑制を最優先する方針を示した。市場ではFRBの金融引き締めが景気後退につながるとの警戒感は強い。
総務省が24日朝に発表した5月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.1%上昇した。相場の反応は限られている。
東証株価指数(TOPIX)は小動きで推移している。
味の素や花王は上昇している。第一三共や塩野義、中外薬など医薬品も高い。一方、三菱重やIHI、SUBARU、三菱自は下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕