【航空大手】国内線、アジア近距離路線に強み。国際線を拡大。
23日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は小安く始まったあと、上昇に転じている。前日に比べ180円ほど高い2万6300円台前半で推移している。欧米を中心に経済減速への懸念が根強いものの、最近の下げが大きかった主力銘柄の一部に買いが入って、相場を押し上げている。上げ幅は200円を超える場面がある。
前日の米株式市場では主要3指数がそろって小幅に下落した。だが日本時間22日の取引で米株価指数先物が下落していたことが重荷となって、日本株は米株に先回りして下がっていた面がある。日経平均が2万6000円台前半では、値ごろ感が出た銘柄に買いが入りやすい。
このところ下げが目立っていた東エレクなど値がさの半導体関連が上昇し、指数を押し上げている面がある。不動産や鉄道、小売りといった内需関連にも物色が向かっている。
一方、世界景気減速への警戒は引き続き根強い。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日の米議会での証言で、米国の高インフレを抑制するために金融引き締めを続ける姿勢を示した。市場では積極的な金融引き締めで米国が景気後退に陥るリスクへの警戒があり、東京市場では機械や鉄鋼、自動車など景気敏感株の一部が下げている。
東証株価指数(TOPIX)も小安く始まった後、上昇に転じた。
ファストリや住友不、Jフロントが高い。JR西日本や東急、ANAHDも上昇している。一方、塩野義は大幅安。INPEXやコマツ、住友鉱も売られている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕