【業界2番手】預り資産重視。手数料ビジネスからの脱却急ぐ。
13日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発して始まり、前日に比べ170円ほど高い2万6500円台前半で推移している。前日に3月中旬以来の安値まで下げた後で、値ごろ感からの買いが幅広い銘柄に入っている。上げ幅は200円を超える場面がある。
12日に発表された3月の米消費者物価指数(CPI)ではエネルギーと食品を除くコア指数の伸び率が市場予想を下回ったものの、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な利上げに動くとの見方は根強い。同日の米株式市場では買いが先行したが、利上げの加速で米景気が減速するとの懸念から主要な指数は下げて終えていた。
前日の東京市場では米長期金利の先高観への警戒もあって主力銘柄が売られていた面がある。日本時間12日午前に2.8%台まで上昇していた米長期金利は足元で2.7%台前半で推移しており、13日はグロース(成長)株を中心に買いが入っている。半面、米長期金利の低下で利ざや悪化の思惑から大手銀行株や保険株の売りが目立つ。通信株の下げも目立っている。
東証株価指数(TOPIX)は反発している。
エムスリーやリクルート、ファストリが上昇している。ダイキンや村田製、富士電機も高い。このところ下げが目立っていた郵船など海運株にも買いが入っている。一方、大和や第一生命HD、三菱UFJが下落している。Jフロントや三越伊勢丹など小売株の下げも目立つ。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕