【工作機械大手】技術力に定評。NC装置内製化で機電一体が強み。
31日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は前日終値(2万7369円)を挟み一進一退となっている。日経平均は前日までの2営業日で750円超上昇していたこともあり、短期筋による戻り待ちや利益確定の売りが出て、小幅安で始まった。下げ幅は一時70円を超えたが、その後は上昇に転じている。30日の欧州株式市場で主要指数が堅調だったことが日本株の支えとなり、買いが入っている。
日経平均は前日に600円近く上昇し、4月21日以来の高値水準で取引を終えた。心理的節目の2万7500円に迫る場面もあるが、利益確定の売りに押されている。
日本時間31日朝、欧州連合(EU)がロシア産石油のEUへの輸入を禁止することで合意したと伝わった。ニューヨーク原油先物相場が日本時間31日朝の取引で約2カ月半ぶりの高値水準まで上昇している。国内の企業収益や家計を圧迫するとの懸念も重荷となっている。
一方、30日の欧州株式市場でロンドンFTSE100種総合株価指数とドイツ株価指数(DAX)がともに続伸した。日本株の下支えとなっているようだ。同日の米市場はメモリアルデーで休場だった。
取引時間前に経済産業省が発表した4月の鉱工業生産指数(季節調整済み)の速報値は前月比1.3%低下した。QUICKがまとめた民間予想の中央値(0.2%低下)を下回ったが、株価の反応は限られている。
東証株価指数(TOPIX)は一進一退となっている。
INPEXやMS&AD、塩野義が買われている。半面、住友大阪や大平金、オークマが売られている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕