【ユニクロ展開】05年11月から持ち株会社体制。海外アパレルも展開。
10日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比240円ほど安い2万8300円台後半で推移している。9日の米株式相場の大幅な下落を受け、幅広い銘柄に売りが先行している。ファストリやソフトバンクグループ(SBG)など、日経平均への影響度が高い値がさ株の下げが目立つ。下げ幅はその後300円超に拡大する場面があった。
9日の米株式市場でダウ工業株30種平均が543ドル安と大幅に下落した。米利上げの再加速への警戒は根強く、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も2%超下落した。一部の米金融機関が大規模な資金調達を発表したことをきっかけに、銀行株を中心に金融株が全面安となった。この流れを引き継ぎ、東京市場でも銀行や保険、証券株の下げが目立つ。
日経平均は前日までの5日続伸で1100円超上昇していた。米株安でリスクを取りにくい地合いのなか、利益確定の売りも出やすくなっている。
半面、3月末を基準日とする配当の権利取り目的の買いは下支え要因で、郵船など海運株に買いが優勢となっている。10日は黒田東彦総裁の現体制で最後の予定となる、日銀の金融政策決定会合の結果が判明する。政策修正の有無によっては株式相場も上下に大きく動く可能性があり、持ち高を大きく一方向に傾けづらい面もある。
取引開始前には日銀が2月の企業物価指数が前年同月比8.2%上昇だったと発表した。前月から伸び率が鈍化し、市場予想も下回ったが、株式市場での反応は限られた。
寄り付きでは日経平均の株価指数先物とオプション3月物の特別清算指数(SQ)算出に絡む現物株売買もあったようだ。QUICK試算のSQ値は2万8377円34銭だった。
東証株価指数(TOPIX)も反落している。
セブン&アイが売られている。T&D、野村が安い。一方、大日印は大幅高。キヤノン、エプソンは買われている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕