【人材・販促サービス大手】海外展開を加速。M&Aに積極的。
30日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸し、前週末比80円ほど高い2万7400円台半ばで推移している。前週末の米株高が支えとなり、東京市場でも買いが先行。上げ幅は一時100円を超えた。日経平均は前週に約1カ月ぶりの高値を付けているとあって、戻り売りが上値を抑え下げに転じる場面もある。
前週末27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6日続伸し、前日比28ドル(0.08%)高の3万3978ドルで終えた。同日発表の2022年12月の米個人消費支出(PCE)物価指数で、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比4.4%上昇した。11月の4.7%から上昇率が鈍り、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースを鈍化させるとの期待につながった。東京市場では自動車株や機械株など景気敏感の一角に買いが入っている。
日中の往来回復期待は支えだ。在日本の中国大使館は29日、日本人向けの渡航ビザ(査証)の発給手続きを同日から再開すると発表した。市場では「あとは日本側の水際対策次第だが、緩和方向に進めばインバウンド(訪日外国人)消費の期待につながるだろう」(第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミスト)との声がある。ANAHDや資生堂が高い。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。寄り付き直後には下げに転じる場面もあった。
今期業績見通しの上方修正と株式分割を発表したファナックが高い。安川電やSMCが上昇した。ソフトバンクグループ(SBG)やリクルートが上げた。一方、ダイキンが下げた。アステラスや中外薬が安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料!