日本の中央銀行。上場しているが、株式の取引量は少ない
27日の東京外国為替市場で円相場は反落した。17時時点は1ドル=129円91~93銭と、前日の同時点に比べ44銭の円安・ドル高だった。日銀が「共通担保資金供給オペ(公開市場操作)」の実施を予告し、金利上昇を抑制する姿勢を示したことで円売り・ドル買いが優勢となった。米景気減速懸念が和らぎ前日の米長期金利が上昇したことも重荷となった。
円は一時130円26銭近辺まで下げ幅を広げた。日銀は27日午後、幅広い担保を裏付けとして金融機関に資金を供給する「共通担保資金供給オペ(公開市場操作)」を31日に実施すると発表した。日銀の金融緩和姿勢が改めて確認され円売り・ドル買いが膨らんだ。前日発表の米経済指標が景気の底堅さを示す結果となり米長期金利が上昇したことも円を下押しした。
円は朝方に下げ渋る場面もあった。総務省が27日午前に発表した1月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなった。インフレ率の上振れで日銀の金融緩和の正常化を巡る思惑が意識され円買いを誘った。国内輸出企業の円買い・ドル売り観測も相場の支えとなり129円50銭近辺まで下げ幅を縮めた。
円は対ユーロで続伸した。17時時点は1ユーロ=141円27~30銭と、前日の17時時点に比べ10銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルで反落した。17時時点は1ユーロ=1.0874~75ドルと、同0.0045ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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