日本の中央銀行。上場しているが、株式の取引量は少ない
21日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。17時時点は1ドル=103円52銭近辺と、前日の同時点に比べ22銭の円高・ドル安だった。米国のバイデン新政権による大規模な財政出動への期待から投資家がリスクを取る姿勢を強め、資源国通貨などに対するドル売りが対円にも波及した。一時は103円33銭近辺と2週間ぶりの円高水準を付けた。
日銀は21日まで開いた金融政策決定会合で、大規模な金融緩和の現状維持を決めた。3月に予定する政策点検について、黒田東彦総裁は21日午後の記者会見で「イールドカーブ・コントロール(長短金利操作)を維持したうえで効果を点検し、改善すべきところがあれば改善していく」などと語ったが、いずれも想定通りとの受け止めが多く、円相場の反応は限られた。
9~17時の円の安値は103円67銭近辺で、値幅は34銭程度だった。
円は対ユーロで3日ぶりに反発した。17時時点は1ユーロ=125円46~48銭と、前日の17時時点に比べ64銭の円高・ユーロ安だった。21日の欧州中央銀行(ECB)理事会後の会見で、ラガルド総裁がユーロ高をけん制するとの思惑がユーロの売りを誘った。新型コロナウイルスの感染拡大による欧州景気の先行き不透明感もユーロ相場の重荷になった。
ユーロは対ドルで3日ぶりに反落した。17時時点は1ユーロ=1.2120~21ドルと、同0.0035ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕