【製造装置最大手】半導体製造装置で国内首位。液晶向け装置も手掛ける。
16日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前週末の終値(2万6427円)より300円ほど高い2万6700円近辺まで上げる場面がありそうだ。前週末の米株式相場が大幅に上昇した流れを引き継ぎ買いが先行するだろう。国内企業の決算発表がおおむね終わり、目先の不透明感が後退したことも買いを後押しする。
13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は7営業日ぶりに反発し、前日比466ドル(1.5%)高の3万2196ドルで終えた。週末を控え前日までに下げが目立っていたハイテク株に買い戻しが入った。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3.8%上昇した。
日本時間14日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。6月物は2万6610円と前日の清算値(2万6390円)を220円上回った。
きょうの東京市場では株価の反発局面が続きそうだ。前週末は決算内容が好感された東京エレクトロンが5%超上昇。その他の半導体関連株にも買いが広がった。年初から軟調さが目立っていたソフトバンクグループも12%高と大幅上昇。目先は指数寄与度の高い銘柄の上昇が見込めそうで、指数を支えるだろう。
そのほか、楽天グループにも注目だ。13日引け後に発表した1~3月期(第1四半期)の連結営業損益は1126億円の赤字と市場予想を下振れた。モバイル部門で1350億円と多額の赤字を計上したことが響いた。ただ、同日午前には国内携帯電話サービスの料金プランを見直し、月間1ギガバイト(ギガは10億、GB)まで0円だった料金体系の廃止を発表している。モバイル部門の一段の収益悪化懸念は後退しており、下げても値幅は限定的だろう。
きょうは4月の企業物価指数、4月の工作機械受注額(速報値)が発表される。リクルートホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・グループが3月期決算、アサヒグループホールディングス、電通グループが1~3月期決算を発表する。
海外では、中国で4月の工業生産高、小売売上高などが発表となる。米国で5月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数が発表される。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕