【半導体関連装置】半導体検査・計測装置が主力。
14日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前日の終値(2万6843円)より300円ほど高い2万7200円近辺まで上昇する場面がありそうだ。前日の米国市場では米長期金利の上昇基調に一服感が出るなか、株式相場はハイテク株を中心に大幅に上昇した。東京市場はこの流れを引き継ぎ堅調な展開となりそうだ。
13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発した。前日比344ドル(1.0%)高の3万4564ドルで引けた。前日は1カ月ぶりの安値で終えており自律反発を見込む買いが入った。米10年債利回りは一時2.7%を割り込む水準まで低下。このところの金利上昇が落ち着いたことも株式相場の支えとなった。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発し約2%上げた。
東京市場は米株高が追い風となり上昇して始まりそうだ。東エレクやレーザーテクなどのハイテク関連のグロース(成長)株は、強い動きとなる可能性もある。きょう午後には台湾積体電路製造(TSMC)の2022年1~3月期決算が発表されるほか、欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表やラガルドECB総裁の記者会見、米小売売上高発表といった重要イベントが控えている。株価は上昇一服後、徐々に様子見ムードとなりそうだ。
日本時間14日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。6月物は2万6920円と、前日の清算値(2万6880円)を40円上回った。
個別ではアダストリアに注目する。13日、23年2月期(今期)の連結純利益が前期比28%増の63億円になりそうだと発表した。売上高は14%増の2300億円を見込む。いずれも市場予想の平均であるQUICKコンセンサスを上回った。新型コロナウイルスの感染拡大が一服するなか、個人消費が回復基調をたどるとみる。きょうは強気な業績見通しを好感する買いが先行しそうだ。
大引け後に良品計画、ファストリの21年9月~22年2月期決算が発表される。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕