【重電大手】昇降機など社会インフラ中心。海外原発からは撤退。
東芝は、物流倉庫内で使うロボットが荷物を円滑に積み下ろしできるよう画像認識向けの新しい人工知能(AI)を開発したと発表した。上下に重なっている荷物でも高い精度で把握でき、物流現場の作業の効率化につながる。2021年度をめどに実用化する。
新たな画像認識AIは、荷物のある場所を上部から通常のカメラで撮影し、画像から荷物の形などを特定。荷物が上下に重なっている場合に誤って1つの物体として認識しないようにした。東芝は物流倉庫向けに荷下ろしやピッキング作業をするロボットを製品にしており、今回のAIを搭載したモデルも発売する。
インターネット通販の普及を背景に物流倉庫などで取り扱う荷物の量は急増しており、作業をロボットを使って自動化する動きが広がってきている。新型コロナウイルスの感染防止のため、物流倉庫内で作業員同士が一定の距離を取る必要も高まっており、東芝はロボットの導入が進むとみている。精度の高い画像認識AIの実用化を進め、拡大する市場をとりこみたい考えだ。