【航空大手】10年1月に破綻後、市場にスピード復帰。路線別採算管理を徹底。
日本航空(JAL)は27日、12月5日から2021年1月5日までに国内線418便を追加で減便すると発表した。12月1日~1月5日の減便率は当初計画比14%と、直近の計画から1ポイント低下した。感染者が再び増加傾向にあることから運航数を見直した。現時点で見込んでいる12月の旅客数は前年同月比6割超だが、下方修正することになりそうだ。
24路線が対象で、羽田―新千歳など、北海道方面を中心に減便した。国の「Go To トラベル」で札幌市を目的とする旅行商品が対象外になったことなどが影響した。
併せて発表した10月の旅客数は国内線が前年同月比47%減の173万634人と、9月から15ポイント改善した。GoToトラベルで東京発着分が追加になったことが押し上げた。一方国際線は同95.6%の減少だった。東南アジアから日本経由で北米に行く需要などを取り込んでいるが、回復のペースは遅い。