【航空大手】国内線、アジア近距離路線に強み。国際線を拡大。
増資で財務の強化につなげる
ANAホールディングス(HD)は27日、公募増資などで最大3321億円を調達すると発表した。新型コロナウイルスで航空需要が低迷し、2020年4~9月期の最終損益は1884億円の赤字(前年同期は567億円の黒字)だった。9月末の自己資本が3月末に比べて約9ポイント低下するなか、増資で財務の強化につなげる。
増資は7割超を国内で、残りを海外で募集する。調達資金は環境負荷の小さい中型機の購入など設備投資や、有利子負債の返済に充てる。ANAHDが公募増資を実施するのは00年以降4度目となる。