山口フィナンシャルグループ（FG）は「サーチファンド」による事業承継を新たに3件実現したと発表した。サーチファンドはまず若手経営者候補を発掘し、彼らが探し出して事業承継することになった中小企業に投資する仕組み。山口FGが数年前から取り組み、今年2月に日本で初めてのサーチファンドを通じた事業承継が実現した。

今回の3件はそれに続くもので、対象は広島県福山市の鉄工関連企業、広島市の機械メーカー関連会社、岡山県内の建設会社の3社。承継先企業名は公表していないが、30歳代の弁護士やコンサルティング会社出身者らが事業承継する。

山口FGはこれまで5人の若手経営者候補を選定して活動を支援してきたが、これで4人の事業承継が実現した。同社は現在、次の若手経営者候補の選定に向けて面接を重ねている。