【トヨタ系】水平対向エンジンと四輪駆動技術が特徴。米市場が主力。
SUBARU(スバル)は18日、トヨタ自動車と共同開発するスポーツ車「スバルBRZ」の新型モデルを世界初公開した。2012年の登場以来、初のモデルチェンジとなる。走行性能を高めたほか、デザインを刷新しスポーツカーらしい外観に仕上げた。独自の運転支援システム「アイサイト」を搭載するなど安全性も高めた。価格は未定で、21年秋に米国で発売する。
BRZはトヨタ「86(ハチロク)」の兄弟車で、トヨタが企画とデザイン、スバルが開発と生産を担い12年に発売した。今回が初めてのフルモデルチェンジとなる。現時点で国内への投入などは未定。
新型2.4リットルの水平対向4気筒エンジンを搭載。従来モデルの2リットルから排気量を拡大し、最高出力を228馬力と高めた。FR(エンジン前置き後輪駆動)方式で、スバル独自の水平対向エンジンとトヨタのガソリン直噴技術を組み合わせ、走行性能と燃費の良さを両立させた。
運転支援システムや車をインターネットにつなぐ「コネクテッド」機能など先進技術も盛り込んだ。AT(自動変速機)車にはアイサイトを標準装備し、衝突回避ブレーキや前方車への追従機能などが使える。
スバルは2月、トヨタの追加出資を受け入れ、同社の持ち分法適用会社となった。電気自動車(EV)についてもトヨタと共同開発を進めており、20年代前半に発売する計画だ。