三井住友海上火災保険は13日、富山県の除雪業者向けに少雪時の収入減を補う商品を開発したと発表した。除雪には機器のリース・レンタル費用などがかかるが、近年は少雪で出動機会が減り、回収できない場合もある。事業者が降雪量にかかわらず除雪の態勢をとれるようにする。自治体や駐車場を持つ小売店から除雪を請け負う建設会社の需要を見込む。
開発には富山県建設業協会が協力した。1口10万円で最低3口から加入できる。除雪を担当する地域に最も近い観測地点を5カ所のうちから選ぶ。1日の降雪量が10センチ以上の日数が契約で定めた基準より少なければ、受取金が支払われる。12月10日まで募集する。
例えば、観測地点が「砺波」で3口加入した場合、10センチ以上の日数がゼロだった場合は約93万円を受け取れる。同様の天候デリバティブはオーダーメードの場合が多いが、定型商品にしたことで、設計や契約の時間を短縮できるという。