【全国3位の大手】中部財界の雄。電力、ガスなど本業に注力。
中部電力の販売事業会社「中部電力ミライズ」(名古屋市)は10日、電気やガス契約の顧客の一部に付けるはずのポイント約964万円分を誤って付与していなかったと発表した。システム不備が原因としている。
同社は利用や契約内容に応じて、電気料金などの割引に交換したり、航空会社のマイルなどに変換したりできる「カテエネポイント」を提供しているが、6月に顧客から付与されていないとの問い合わせがあり判明。調査の結果、2016年5月から20年8月の間に合計約2万6千件あり、最大で1万1749円分が付与されていないケースがあった。
対象者は中部5県(長野、岐阜、静岡、愛知、三重)と首都圏や関西の顧客の一部で、順次ポイントを付与するとともに、謝罪文などを郵送する。ミライズの宇佐美重之カスタマーサービス本部長は「ご迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げます」と謝罪した。
ミライズは9月、ガス契約を他社から切り替える際に顧客に送付したダイレクトメール(DM)約3万件に、ガス事業法に基づいた契約条件を示す説明文がなかったと公表。10月には、電話での営業活動で、顧客に最終的な意思確認をせずに他社から自社にガス契約を切り替えた問題を発表していた。
問い合わせはミライズのカテエネ受付センター、フリーダイヤル(0120)933348。〔共同〕