【総合電機大手の一角】防衛・宇宙関連機器でリード役果たす。
三菱電機は4日、高齢者施設向けのサービスを手掛けるスタートアップ、Z-Works(ジーワークス)に出資したと発表した。今回の出資を機に健康とIT(情報技術)を組み合わせた「ヘルステック」事業に参入する。出資額は数億円で出資比率は50%未満という。2020年度内にもサービスの提供を始める方針だ。
三菱電機が出資したジーワークスは、ベッドセンサーなどサービス付き高齢者向け住宅などのサービスを手掛ける。ジーワークスの高齢者向けサービスで培ったノウハウと三菱電機のAI(人工知能)技術などを組み合わせ、サービス付き高齢者向け住宅などへのサービス提供を見込む。
三菱電機は6月に開催した経営戦略説明会で、国内外のスタートアップに100億円規模の出資をすると発表しており、今回はその一例目となる。今後も社内外の知見を取り込んでソリューション事業を拡大する考えだ。(菅野気宇)